遠州舘山寺手筒花火保存会

遠州・三河地方(静岡県西部~愛知県東部)に古くから伝わる「手筒花火」。私たち遠州舘山寺手筒花火保存会では、年に2回(7月、元旦)の舘山寺愛宕神社奉納煙火の奉揚を中心に、各種イベント等で手筒花火の実演を行っております。
各種イベントへの出演等もお気軽にお問い合せください。
右 TOP
右 手筒花火について
右 手筒花火の種類
右 プログラム・料金表
右 出演依頼・お問い合せ

 › 遠州舘山寺手筒花火保存会
2016年手筒花火 出演予定

1月1日(金) 0:20頃~ 舘山寺愛宕神社 元旦祭奉納煙火 ※終了
6月11日(土) 20:30~はままつフラワーパーク 「浜松梨子煙火連合会による手筒花火」
7月16日(土)、17日(日) 舘山寺町愛宕神社祭典




2014年12月29日

元旦奉納煙火でお披露目!肉襦袢を新調しました


元旦の奉納煙火も間近。
この元旦奉納煙火にあわせて、肉襦袢を新調しました。

鮮やかなスカイブルーが目印です!


デザインは旧来のものと変更なく…。
腕に「遠州舘山寺手筒花火保存会」、背中に「遠州舘山寺 煙火」の文字。

元旦の愛宕神社元旦祭 奉納花火にてお披露目予定です。

皆さん、元旦の初詣はぜひ、曹洞宗秋葉山舘山寺、そして舘山寺愛宕神社にお越しください。



Posted by 遠州舘山寺手筒花火保存会 at 23:59Comments(0)遠州舘山寺手筒花火保存会について

2014年10月22日

手筒花火を作るのにかかる時間はどのくらい?


なんとなく「手筒花火」を作るのって大変そうだなぁ…と感じる方も多いと思いますが。
ズバリ、手筒花火を作る時間ってどのくらい掛かるのでしょうか。

それぞれの工程にかかる期間などを、簡単ですがご紹介します。

【1.】竹取
手筒花火を揚げる本数が決まってから、それを元に竹を切り出します。
1本の竹から、手筒花火数本分を切り出すので、プログラム内容によってかかる時間はまちまち。
この後の2~3の工程で「使えない竹」も出てくるので、少し余分に用意しています。

【2.】竹切り
竹林から取ってきた竹を、手筒花火に使うサイズに合わせて切ります。
切った後、大筒、中筒に使う竹は、余分な節を簡単に落としておきます。
この時、既に竹が虫食いだったりするものはアウト。
舘山寺では1~2を、大体同日に行い、本数にもよりますが、2時間~半日仕事で準備します。

【3.】乾燥
切った竹は、直射日光の当たらない日陰の涼しい場所で1~2週間ほど乾燥させます。
この乾燥の過程で、竹にひびが入ってしまったり、虫食いが見つかる場合もあるので、その竹はその時点で花火には使いません。

【4.】縄巻
竹が乾燥したら、やっと「手筒花火」にするための制作がスタート。
筒の大きさやサイズによって、掛かる時間も異なりますが、制作日を2~3日みておくと安心です。
人数が集まった場合には、1日で一気に作り上げてしまう場合もあります。

・大~中筒 2~3時間
・乱筒 1~2時間
・小筒 15分~30分

ちなみに町内の祭典の時には、一人小筒10本のノルマ+自分用の筒を2~4本作ります。
制作期間が10日間程用意されていますので、平日の仕事が終わった後や、休日などを使い、少しずつ作り上げていきます。

【5.】火薬詰め(当日)
奉揚当日に、火薬詰めを行います。
協力しながら、半日ほどで詰め終えます。


簡単ですが、手筒花火を揚げるまでには、こんな工程と時間がかかっています。
期間にして、1ヶ月間ほど「週末は花火関係が何かしら…」ということもあります。
この他、消防署や警察署、関連機関に花火を揚げる許可を取ったり、そのための書類を作ったり…
事務作業等も発生しています。

また、予め本数を決めて竹を切り出しているので、途中で筒が増えたりした場合には、正直なかなか対応できない場合もあります。


花火自体は数十秒ですが、裏側では手間をかけて揚げていることを、少しでも感じていただければ幸いです。




Posted by 遠州舘山寺手筒花火保存会 at 23:59Comments(0)手筒花火の作り方よくある質問

2014年10月19日

手筒花火の竹の選び方。良い手筒花火が揚げられる竹とは?



私たち遠州舘山寺手筒花火保存会では、手筒花火を揚げる約1ヶ月ほど前から制作をスタートします。
まずは「竹取り」から。

幸い、町内の竹林を所有している方からご理解をいただき、そちらの竹林で花火に適していると思われる竹を選び、切り出します。




さて。
手筒花火に適している竹ですが、よく下記の条件が言われます。

【竹の種類】孟宗竹(モウソウチク・モウソウダケ)
中国原産ですが、日本に広く分布している竹です。
日本の竹林にはこの他、「真竹」や「破竹」などの竹もありますが、孟宗は「節の輪が1つ」で、粉で竹が白っぽく見えるのが特徴です。
これを目安に、竹の種類を見分けていきます。

【竹の状況】真円・まっすぐ、肉厚
これらは花火を揚げる上で大切な要素。
火薬の勢いに耐えられる筒にするためには、肉厚な筒が好まれます。
また、楕円や曲がった筒は、火薬に均等に火が回りにくいため、なるべく真円でまっすぐな竹を見繕います。

既にこの時点で良い花火ができるかどうかの勝負が始まっているため、竹選びもみんな真剣です!




Posted by 遠州舘山寺手筒花火保存会 at 23:59Comments(0)手筒花火の作り方